インプラントの寿命を縮めてしまう7つの原因!長持ちさせるにはどうしたらいい?
歯を失っても、代わりに人工の歯根を埋め込み、歯を再現することのできるインプラント。骨としっかりと結合し、体の一部になるインプラントは、まるで自分の歯のように違和感なく何でも噛めるのが魅力です。一般的にインプラントはほとんどが10年~15年以上正常に機能しますが、なかにはあまり持たないケースもあります。そのようなケースにはやはり何らかの原因があり、長持ちさせたければその原因を知って対策していく必要があります。今回は、インプラントの寿命を縮める原因とその対策についてご紹介します。
インプラントの寿命を縮める7つの原因

1.清掃不足
インプラントは人工物でむし歯にならないから、と歯磨きがおろそかになってしまうと、インプラント周囲にプラークや歯石が蓄積し、それが元でインプラント周囲に細菌感染を起こして周囲の骨が失われ、インプラントを支えられなくなっていきます。
2.過度の力
食いしばる癖のある人、夜間に歯ぎしりする人は、インプラントや周囲の骨にかなりの負担をかけてしまいます。その結果、インプラントの破損や、その周囲の破壊につながってしまう恐れがあります。
3.喫煙
タバコの煙に含まれる成分は血流を悪くさせてしまうため、インプラントと骨をくっつきにくくさせて早期にインプラントが脱落することがあります。また、血流の低下により免疫が低下し、インプラント周囲の感染症も起こしやすくなってしまいます。
4.糖分の摂り過ぎ
歯に関してもインプラントに関しても、良い状態を保つためには糖分の摂取にも注意が必要です。糖分は口内細菌のエサとなり、細菌感染を引き起こすプラークや歯石を作る元になるからです。
5.糖尿病・骨粗しょう症
糖尿病にかかっていると、免疫力が低下してしまうため、感染症のリスクが増し、インプラント周囲に細菌感染を起こしやすくなります。
6.メンテナンスを受けていない
インプラントは体に埋め込み、体の一部となりますので、自分の歯と同様に、定期的なクリーニングなどのメンテナンスが欠かせません。たとえ歯みがきを毎日していたとしても、完璧に磨き切ることはできないため、周囲に汚れが蓄積してしまうためです。これを怠ると、やがて蓄積した汚れが感染症を引き起こす恐れがあります。
7.骨量不足
骨が十分にないのにインプラントをしてしまった場合、骨がインプラントを支えることができずに、早期にインプラントが脱落してしまうことがあります。
インプラントを長持ちさせるための対策

◆インプラント周囲の清潔を心がける
インプラント周囲の汚れは細菌感染に直結しますので、食後は必ず歯みがきするなど、清潔を心がけましょう。
◆インプラントに力をかけ過ぎないようにする
インプラント部分に力をかけすぎないよう、食いしばりの癖がある場合には意識してやめるようにし、夜間の歯ぎしりがある場合にはマウスピースを装着するなどの対策を行いましょう。
◆健康的な生活習慣を心がける
糖分の摂取に気を付けてバランスの取れた食生活を心がけ、喫煙、アルコールの飲み過ぎなど、体の健康を損ねるような習慣はなるべく控えるようにしましょう。
◆定期的なメンテナンスを欠かさない
特に問題を感じていなくても、定期的にインプラントの状態をチェックし、適切な処置やクリーニングを受けるようにしましょう。
◆インプラントの経験が豊富な歯科医院で治療を受ける
インプラント治療を受ける場合、インプラント治療経験が多い歯科医院の方が、適応症の見極めの上でも安心です。
以上、インプラントの寿命を縮めてしまう原因、インプラントを長持ちさせるための対策についてご紹介しました。
インプラント治療をお考えの方は是非参考にしてみてください。



