インプラントの費用は高い？実は長い目で見るとコスパがいい理由

インプラントの優れた特長というと、なんといっても「よく噛める」ということが挙げられます。インプラントは骨の中に人工歯根を埋め込むことでしっかりと固定されるため、自分の歯のように何でも噛めるようになります。入れ歯の場合、天然歯の20～30％程度、ブリッジは80％程度しか噛めないと言われていますので、天然歯同様に噛めるインプラントは、この点において大変優れていると言えます。よく噛めると消化吸収、体幹バランスの維持、筋力維持、脳への刺激、などさまざまな面においてメリットがありますので、全身の健康を長く保ちやすくなり、医療費を削減することにもつながります。

インプラントは他の治療に比べて「長持ちしやすい」、ということもよく知られています。入れ歯やブリッジの場合、数年～10年程度でやり直しが必要になることが多いですが、インプラントの場合、10～15年以上使えているケースが9割以上、それだけでなく20年、30年と、数十年単位で使えているケースも少なくありません。他の治療法の場合、材料の劣化や、支えている歯のむし歯や歯周病などにより何度も再治療が必要になることが多く、そのたびに苦痛を味わったり費用がかさんだりなどといったことが起こる可能性が高くなります。

インプラントが他の治療法と大きく違う点として、「他の歯の助けを借りずに単独で入れられる」ということがあります。ブリッジや入れ歯（総入れ歯を除く）の場合、他の歯の支えが必要になるので、その歯に大きな負担がかかり、結局大事な歯の寿命を縮めてしまうことになりかねません。インプラントは他の歯に負担をかけない分、他の歯を健康に保ちやすくなり、将来的な治療費を節約することにもつながります。

歯を補う治療法には、大きく分けてブリッジ、入れ歯、インプラントの三つの選択肢がありますが、どれを選択するかで「生活の質」も違ってきます。
たとえば、入れ歯の場合、ものを食べたり喋ったりすると「動く」「外れる」といったことが起こりやすいのに加え、異物がはいっているという違和感に悩まされることも少なくありません。また、見た目や発音に影響が出ることもありますし、歯磨きの際に外さなければならないといった面倒さもつきまといます。インプラントの場合、「何でもよく噛める」満足感だけでなく、見た目も自然で、歯磨きもご自分の歯のようにすればいいのでストレスがなく、生活の質を大きく高めることができます。このような生活の質の違いというのは、金額に代えがたい価値であると言えるでしょう。