
結論からお伝えすると、インプラントとスポーツは決して両立できないものではありません。ただし、手術直後の過ごし方や、インプラントが入った後の運動時の注意点を知っておくことで、より安心してスポーツを楽しんでいただけます。
今回は、インプラント治療とスポーツの関係について、注意すべきポイントを詳しくご説明します。
インプラント手術後、運動はいつから再開できる?
1.手術直後は「安静」が基本
もしもこの期間に運動をしてしまうと、血流が良くなり、患部の腫れや出血が悪化しやすくなるほか、体が疲労することで免疫力が下がり、傷の治りが遅れてしまうこともあるため注意しましょう。
そのため、少なくとも手術後2〜3日程度は激しい運動を避け、なるべく安静に過ごすようにしましょう。
2.段階的に運動強度を上げていきましょう
ランニングやジャンプを伴う運動、水泳、筋力トレーニングのように衝撃や強い呼吸を伴うスポーツは、インプラントが骨としっかり結合に影響が出る恐れがあるため、しばらく控えていただいた方が安心です。
個人差はありますが、インプラントと骨がしっかり結合するまでには数ヶ月程度かかることが一般的ですので、運動の再開時期については、治療内容に応じて担当の歯科医師に相談するようにしてください。
インプラントが安定した後にスポーツ時に気をつけること
1.コンタクトスポーツでは口元への衝撃に要注意
ただし、格闘技やサッカーやバスケットボール、ラグビーといった、人との接触や転倒のリスクが高いスポーツでは、顔面や顎に直接衝撃を受ける可能性があります。
天然の歯であれば多少の柔軟性がありますが、インプラントは骨と直接結合しているため、強い衝撃が加わるとインプラント自体や周囲の骨にダメージが及ぶ可能性があるので衝撃には十分注意が必要です。
2.食いしばりによる負担にも気を配りましょう
この食いしばりの力は、インプラントに集中的な負担をかけてしまうことがあるため、日頃から筋力トレーニングをされる方は、日中の食いしばりにも意識を向けていただくとよいでしょう。
スポーツを楽しむ方におすすめしたいマウスガード
スポーツ用マウスガードは、外部からの衝撃を分散させ、歯やインプラント、顎関節への負担を和らげる役割を果たしてくれます。
市販品でも一定の効果は期待できますが、歯科医院で歯型を採って作るオーダーメイドのマウスガードは、フィット感や保護性能に優れており、インプラントが入っている方にはとくにおすすめです。
かみ合わせの状態やインプラントの位置に合わせて調整できるので、違和感なくパフォーマンスを落とさずに競技に集中していただけます。
(参考:日本スポーツ歯科医学会)
まとめ
ポイントは、手術直後は安静を心がけ、痛みや腫れの経過を見ながら段階的に運動強度を上げていくこと、そしてインプラントが安定した後もコンタクトスポーツでは口元への衝撃に注意し、必要に応じてマウスガードを活用することです。
この点を守っていただければ、インプラントを長く健康に保ちながらスポーツを楽しむことが可能になります。
運動の再開時期やマウスガードについて迷われることがあれば、いつでも当院までお気軽にご相談ください。患者さまが安心して、これまで通りスポーツを楽しんでいけるよう、しっかりサポートさせていただきます。



