口元のエイジングケア
高濃度ビタミンC点滴療法
高濃度ビタミンC療法は、もともと、副作用のない、体に優しいがん治療法として行われてきたものですが、現在はがん治療だけでなく、歯や歯茎の健康にとっても大きな効能やメリットがあることがわかり、歯科医療にも取り入れられてきている新しい治療法です。
当院では、特に歯周病予防や、インプラント周囲の組織の健康増進をしてお口を若々しく保つことを目的に、高濃度ビタミンC点滴治療を行なっています。
高濃度ビタミンC点滴で得られる効果
免疫力アップ効果、抗炎症効果、抗酸化作用、コラーゲン生成促進効

当初はがん治療のために開発された高濃度ビタミンCですが、ビタミンCの持つ様々な効能が、幅広い分野の健康維持に非常に効果的であることから、がん治療以外の目的にも活用されてきています。
具体的には、高濃度ビタミンCには、免疫力アップ効果、抗炎症効果、抗酸化作用、コラーゲン生成促進効果といった効果があります。
■インプラント手術や抜歯後の痛み・腫れの速やかな回復
■歯周組織(歯茎)を強化し健康に保つ
■お口の粘膜状態の改善
ビタミンCには、よく知られているように美肌効果があります。具体的には、美白効果、お肌のハリや弾力アップ効果、しっとり肌効果、お肌のトラブル防止などの効果があります。
疲労や倦怠感の回復に優れた効果があります。日々のストレスによって体の中で発生する、老化の大敵「活性酸素」も抑える効果があり、ストレスに負けない体を作ります。
体の細胞にダメージを与え、老化を促進する活性酸素から体を守ってくれます。
体の免疫力に関わる白血球の機能を高め、免疫力を高めてくれるので、風邪やインフルエンザの予防に効果があります。
ビタミンCを高濃度で投与することで、がん細胞の発生を抑える効果、非常に高い濃度ではがん細胞を殺すことも可能だとされています。
日差しを浴びる予定の前に高濃度ビタミンC点滴を受けておくと、日焼けしにくいお肌にしておくことができます。日に焼けてしまった後にも高濃度ビタミンC点滴を受けることにより、紫外線ダメージを受けたお肌を細胞レベルから素早く回復してくれます。
点滴で行うのはなぜ?
口から摂取する場合・・
ビタミンはサプリメントでも摂取できるものですが、口から摂取する場合、血中濃度が一定以上に上がることはありません。また、ビタミンCは水に溶ける「水溶性」のビタミンですので、たとえ大量に摂ったとしても、余った分は尿の中に排出されてしまいます。
点滴の場合・・
静脈内に直接ビタミンCを点滴で大量投与すると、口から摂取する場合と比べて20〜40倍の量が血管内にいきわたります。そのため、高い効果が期待できます。
副作用について
ビタミンCは、水溶性のビタミンであるため、過剰にとったとしてもその分は尿と一緒に排出されます。それゆえ、副作用というものは通常ありません。
ただし、進行した心不全、腎不全、人工透析中の方、G6PD欠損症といった特定の疾患がある方は受けていただけない場合がございますので、問診時に確認を取らせていただきます。
遺伝性の病気で、アフリカ黒人を中心に世界で数億人いると推測されています。日本においては、30年ほど前に厚労省が行なった調査で約200人が該当したという報告があり、その後の調査では人口の0.1〜0.5%がそれに相当すると報告されています。G6PD欠損症の人は高濃度ビタミンC点滴を受けると、溶血性貧血発作の危険性があるため、事前に検査が必要です。